2016年4月10日日曜日

可能性の獣~ゼータからゼロへ

久々の更新になります。書きたいことはたくさんあるのに、まとまった時間を取れないとなかなか書き始めない悪い癖です。

今回も VAIO Z ネタを中心に近況などについて書いてみたいと思います。

3月16日に届いてからもうすぐ1か月。業務用のメインPCとして大活躍しています。数日前、VAIO S13 を同じく個人で購入し、会社にBYODで業務に使っている同じ部署の女性から「使い心地はどう?」と言われたのですが、返事は一言、

極上です。

ちなみにこんな比較表を作ってメールに添えてみました。


彼女は今度会社の業務用に、私と同じ VAIO Z を検討しているようです (笑

でも本当に使い勝手は極上です。PowerPoint のプレゼンテーションで使うための超高解像度の画像を Photoshop CC で編集していても、またその重い画像を一杯貼った数十MBの PowerPoint 2016 のファイルを編集していてもストレスを感じません。何よりキーボードとタッチパッドのフィット感が良くて、入力も操作も以前より圧倒的に高速です。

さて、あれから VAIO Z でいくつか気づいた点を少しまとめてみます。


こちらは「VAIO の設定」アプリにある機能で、いたわり充電という機能です。たしかSONY時代のVAIOにも搭載されていました。

リチウムイオンバッテリーは過充電と過放電を繰り返すと特性上性能がどんどん落ちていきます。詳しくはこちらの記事を見てみると良いと思いますが、これを防ぐのがいたわり充電の機能で、要するに満充電せずに80%で充電をやめるというものです。

この機能の有無でバッテリーの性能が最大50%長持ちすると言われています。最近は薄型化、軽量化のため、バッテリーを取り外せないノートPCが増えてきました。家に置きっぱなしのPCなら良いでしょうが、我々のようなモバイルワーカーにとってバッテリー性能は非常に大事ですから、こういう機能は実に有り難いです。


画像の下の方ですが、バッテリーの状態をこんな風にインジケーターで確認することもできます。


細かいことですが、VAIO Z の電源ボタンは本体右側にあります。ボタンは小さいですが、本体から出っ張ることなく配置されているので、鞄に入れていて勝手に電源が入ることはありません

たとえば Surface Pro 3 は電源ボタンが本体上部に付いていて、本体から出っ張っているため、よく鞄に入れていて勝手に電源が入り、鞄が温かいなと気づいたらもう時既に遅し。バッテリー残りゼロみたいなことがよくありました。

Surface Pro 4 では少し改善されたようですが、未だにあの位置に電源ボタンが付いているのは少々いただけません。


さて、本体背面を見てみると、"MADE IN AZUMINO JAPAN" の刻印があります。そう、VAIO Z は長野県安曇野氏の工場で設計製造されています。

どこで製造されていようがPCはPCですし、差別をする気はまったくないのですが、それでもいち日本人として考えてみると、やはり日本人が作っているものの方が嬉しいです。なぜならそこに雇用があるからです。

ちなみに前にパナソニックさんの神戸工場に訪問した際、Let's note シリーズもすべて日本で企画設計され、神戸工場ですべて製造されていると教えてもらいました。実際に製造ラインを拝見したのですが、あの臨場感は凄かったです。

企業の購買担当の方からは「純日本産」という売り文句が受け入れられていて、実際に売りに繋がっているのだそうです。機会があれば、VAIOの安曇野の向上にも一度足を運んでみたいです。


ところで、先日 Windows Insider のFast Ring向けに配信されていた Windows 10 Insider Preview のバージョン14295 (コードネーム:Redstone 1) がSlow Ring向けにも配信され、私の VAIO Z にも入ってしまいました。

Slow Ring向けに配信するぐらいだから安定しているのだろうと思いきや、これが大の地雷ビルドでした。どういうわけか省電力機能がまったく効いておらず、バッテリーが2時間ぐらいで空になる勢いでみるみる減っていき、とても仕事になりません。

ロールバックして Threshold 2 に戻しましたが、Windows ストアが英語版になってしまったり一部不具合が発生しており、一体本社の開発チームは何をやってるんだと憤慨したのでした。

私は大の Windows バカですし、本当は最新版を使いたいのですが、さすがにこれはいかんともしがたいですね。

話は少し変わって、最近はFFXIVをお休みして、信長の野望・創造 戦国立志伝を時間のある時に遊んでいます。


VAIO Z でも快適に動作をしますが、CPU に高負荷がかかるためファンがかなりうるさくなります。これは薄さを考えると致し方ないところですが、それでも素晴らしいのは、キーボード部分は決して熱くなりません。これ本当に大事。

とはいえ、背面はかなり熱くなるので、膝の上には置かない方が良いかもしれません。

残念なのが、インテルのグラフィックドライバーの不具合か、マウスカーソルを既定の DirectX に設定するとカーソルが消えて操作がほぼできなくなります。GeForce GTX 980 を搭載したデスクトップPCでは発生しないので、おそらくインテルのグラフィックドライバーの問題だと睨んでいます。

シナリオは武田信玄が死んだ後から始まる「長篠の戦」を当主の武田勝頼で始めましたが、史実通りの逆境モードです。


織田家、徳川家に西側を押さえられつつ、いずれ北条家も敵になるので、まずはこのイベント戦に絶対に勝利をしなければなりません。

上の動画は私のアップした動画です。けっこう見られていて驚いています。

勝利をすると徳川家が従属 (= 実質味方になる) し、以降大幅に進めやすくなります。

とはいえ、上杉家の家督争いである御館の乱が発生すると北条家が一時的に敵になる (※その後また仲直りは可能です) ため、織田・北条と二正面作戦になるのは変わりません。それでいて織田家のラッシュが凄い凄い。

武田家も能力の高い武将が多いですが、織田家は領地も多く、またその領地が史実のように富んでいるので、国力の差がいかんともし難いです。


それでもようやく天下統一をしました。武田勝頼ほぼ60歳 (汗 歴史を変えられて良かったですが、初見プレイでしたのでいろいろ下手を打ったものです。

戦いの中で武田勝頼は父を超える圧倒的な強さに化けましたが、それに劣らず真田家がチート性能でした。

それにしても相変わらず信長の野望シリーズはAIがおバカすぎます。内政で優先順位を付けたり、移動の際どこ経由で移動するかなど、設定できると良いのですが。

またUIも昔から変わらない設計のままで、必要な情報にアクセスするのに非常にフラストレーションが溜まります。

話を VAIO Z に戻しましょう。

総合すると私は非常に VAIO Z に満足しているわけですが、いろいろと注文もあります。


まずは価格でしょうか。上の比較は競合する Macbook Air 13、Macbook Pro 13 をそれぞれ最高スペックにして購入した際の比較になります。

後発なのでもちろん総合性能では上回っているのですが、せめて Macbook Pro 13 とは同じ価格にしてガチで戦って欲しいとは思います。

Windows PCの中でシェアを奪い合うのは生き残るためには必要ですが、日本でのシェアはまだ全然少ないとはいえ、ぜひMacからシェアを奪ってもらいたいです。

Apple信者はMacからWindows PCには絶対に乗り換えませんが、Mac購買層の半分はいわゆる「なんとなくMacを買っている」層です。

もちろんシェア奪還は決して簡単ではありません。敵は強大です。製品の良し悪しだけでなく、ブランド力や製品訴求の仕方、そして最終的には価格でも勝たないといけません。SurfaceはMacを意識して、対Macの製品訴求をしていますが、みんなでやらないと意味はないと思います。

ハードウェアのスペックに関しては満足していますが、やっぱり VAIO Z には4C8T (4コア8スレッド) の Core i7 が用意されていて欲しいです。

モバイル向けで4C8TになるとTDPが45Wになってしまいますが、TDP-downで35Wで何とかならないものでしょうか... きっと Core i7-6870HQ が載った日には狂喜します。Skylake世代では無理でも、次の世代ではぜひ検討して欲しいです。

あと、百式使いにはこんなギミックがまた欲しくなるでしょう。私も外付けボックスの Power Media Dock (金色) を持っていましたから。


ニッチ向けであることはわかっていますので、半分冗談で聞いて欲しいとは思います (汗 ただ、RAZOR BLADE STEALTH って、とてもセクシーなノートですよね。


あとは液晶パネル。アスペクト比16:9でも良いとは思うのですが、できれば縦が長い16:10や3:2でがExcel使いには嬉しいかなと。一眼で撮った写真をフルスクリーンで観る際もそうですね。


そして、もしタッチ非対応もモデルであれば、DELL XPS 13のようなフレームレスデザインが美しいですね。ショック耐性を考えたとき大丈夫かとは思いますが、筐体をコンパクトにできるのは大きいです。

重さに関しては、これだけ詰め込んで1.17kgというのはもう感動レベルなわけですが、ぜひパフォーマンスとバッテリー性能を落とさず、1.10kg未満を目指して欲しいです。たとえば Let's note SZ5 なんかは薄くはありませんが、12.5インチとはいえ1.00kgを切っていて、持つと凄さがわかります。


最後に、勝色ダブルアルマイト仕様は絶対に止めてはいけないと思います。

社内には Surface Pro 4 をBYODしている人がけっこういるのですが、このロゴが印籠のように輝くので、Surfaceユーザーの前で臆することなく自信満々に VAIO Z を持ち出せます。持つ喜びは重要だと思いますし、ブランドの一貫性を保つためにも今後も続けて欲しいです。

あとは製品ページの作りでしょうか。先日 Samsung Galaxy TabPro S の製品ページを拝見しましたが、とても美しいサイトで驚きました。

Appleっぽいって言われるかもしれませんが、大事なのはサイトのデザインが製品そのものの高級感を演出していること、そして360°の製品ビューがあることです。

我々の調査だと、さまざまなアングルからの製品写真があり、また動画が載っているだけでコンバージョンが大きく上がることがわかっています。これに製品レビューが加わると、かなり恐ろしいコンバージョンになります。

最後に、すっかり気に入ってしまったテレビ版ガンダムUCのオープニング曲。澤野さんは神です。


前の日記で、今度の "Z" は "Zeta" であると説きました。次の "Z" は RX-0 の "Zero" になって欲しいです。そう、あの可能性の獣に。

PCとはそもそも何なのでしょうか。

PCはツールです。人々の欲求を満たしてくれるツールであり、人々の可能性や潜在能力をを形に変えてくれるツールであり、職人が良い仕事をするためのツールです。

良いツールを持っているから良い仕事ができるわけではないのかもしれませんが、その逆はあって、良い仕事をしている人は大抵良いツールを持っています。鮨職人が包丁にこだわるように、PCを使う会社員もPCに拘りたいし、拘らなければいけません。ホワイトカラーの会社員だって職人です。

スマホやタブレットでPCを代用できるなんて平気で言われていて正直悔しいですが、前者は所詮情報を消費するだけのデバイスであって、可能性を開いてくれる真のデバイスはPCであることをぜひ追及していって欲しいですね。

まとまりもなく長くなってしまいましたが、長年使い続けてきたVAIOにはやはり特別な思いがあります。

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