2016年11月12日土曜日

求む、次世代モンスタータブレット

今週の水曜日、虎ノ門ヒルズフォーラムで行われた、インプレスのネットショップ担当者フォーラムのイベント「ネットショップ担当者フォーラム 2016」で喋ってきました。

同じ場所で一昨日の11月10日、日本マイクロソフト主催のイベント、「Windows Innovation Day」が行われていました。


昨年僕が企画と運営を担当した「Windows 10 Partner Device Media Briefing」の2016年版というところです。YouTubeにどういうわけか昨年のイベントの動画が公開されていました。動画撮影&公開O.Kなんでしたっけ?




去年はWindows 10が公開された年でもあり、その年の年末商戦に発売されるWindows 10搭載PCを一堂に集め、年末商戦を一緒に盛り上げていこうという意味合いのイベントでした。

企画と運営をほとんど僕1人でやっていたので、イベント前3週間は毎日AM 3:00~4:00ぐらいまで会社で仕事をして、朝タクシーで帰宅して1~2時間仮眠を取り、お風呂に入ってそのまま出社するというのの繰り返しで、週末も会社で仕事をしていました。とにかく時間が足りなかったのです。

今年の「Windows Innovation Day」は上にリンクを貼った記事にある通り、Windows 10搭載デバイス、Windows Hello対応サービス、Xbox One S、そして新作ゲームタイトルと発表が多岐に渡っていて、ニュースでしか見ていませんがとても良いイベントになったような気がします。

あの場所に居れなかったことは残念ですが、年末商戦に向けて良いスタートが切れたのではないでしょうか。

さて、本イベントではVAIOさんが攻殻機動隊S.A.Cシリーズ等で有名な、神山健治監督とのコラボを発表していたようです。プロモーション動画がこちらのWebサイトに公開されていますので、ぜひご覧ください。

VAIO meets ひるね姫

使われているのはVAIO Z Canvas


以前Surface Studioのエントリーを書いたとき、SONY時代のVAIO Tap 21を意識しているのではないかと書きましたが、VAIO Z Canvasの思想の方がむしろSurface Studioに近いのかもしれません。

このVAIO Z Canvas、1年以上前に発売されていて、かつCPUは第4世代のCoreプロセッサーながら、一般的な薄型ノートPCや2in1に搭載されているデュアルコアのUシリーズではなく、クアッドコアのHシリーズ (Core i7-4770HQ) を搭載しています。

そしてこのCore i7-4770HQですが、GPUもインテル製内蔵GPUの中では最速のGT4eを採用していて、AMD/NVIDIAのミドルクラスのGPUとまではいきませんが、ローエンドGPUぐらいの性能が出ます。

それをSurface Proシリーズのような2in1の筐体で実現しているモンスターマシンなので驚きなのですが、いかんせん価格が高すぎたのと、時代を先取りし過ぎていたように思えます。

それが来年春に公開されるWindows 10の大規模アップデートである「Windows 10 Creators Update」ではペン対応がさらに強化され、またアプリケーションレベルでもAdobe CCをはじめ最適化が進んでいます。

僕はもう1回VAIO Z Canvasは復活させるべきだと思います。できるならば13インチと27インチ。そしてどちらにもdGPU (CUDAを使いたいので、できればNVIDIA) を載せて欲しいものです。

前者は熱設計が厳しいと思いますが、CPUはデュアルコアのUシリーズで良いのではないでしょうか。その代わりメモリーは32GBまで選択できるようになってほしいです。

タッチ&ペン対応というのはWindowsデバイスのMacに対する大きなアドバンテージだと思います。まだOSでも完全に最適化されておらず、またアプリも対応アプリは限られていますが、方向性としてWindowsがクリエーターに寄り添ったOSになっていくのであれば、あらためてクリエーター向けの最高のツールとしてのVAIOが欲しいです。

2016年11月5日土曜日

吾輩は自称「VAIOのアンバサダー」である。

今回はVAIOの話です。

僕は自宅と会社でVAIO Zのクラムシェルタイプをそれぞれ使い、VAIOをこよなく愛する自称「VAIOのアンバサダー」です。愛するが故に心から応援していますし、時々厳しいことも言います。

さて、VAIOの新しいCMがYouTubeで流れています。


この「圧倒的なタフネス篇」のほかに「どこでも“最適” オンライン篇」、「VAIO 静寂キーボード篇」と合計3本の動画CMがあるようです。

主演は映画「シン・ゴジラ」で尾頭 (おがしら) ヒロミ役を名演した市川実日子さん。旬の俳優で、シン・ゴジラのモメンタムに乗った良い人選だと思います。

参考までに、togetterより。
VAIOの新CMにシン・ゴジラの尾頭さん!?どう見ても…だけど微妙にキャラ違うとの意見も

CMのクオリティも、SONY時代のVAIOのCMとはテイストが大きく変わった前回の手塚部長 (手塚とおるさんが主演) のCMと同様、製品の価値をストレートに訴求していて良いと思います。

ただ個人的にどうかなと思う点があります。まずは上に挙げた「圧倒的なタフネス篇」。

「アジェンダ」、「コンセンサス」、「オポチュニティ」と、日本マイクロソフト社員の多くが日常会話で自然に使っているルー大柴語で、ついニヤリとしてしまいます。

で、13~15秒の時点で机に置いてあるノートPCをお尻で踏んでしまい、ノートPCの天板にひびが入りますが、このノートPC、おそらくそれなりにPCの知識があるビジネスマンから見たら、堅牢性ではピカ一のLet's noteに見えてしまうのですよね。

VAIOS13はビジネス向けPCなので、同じくビジネス向けにターゲットを絞っているLet's noteを狙って仕掛けているのだと思われますが、相手がいささか悪いような気がします。

というのも、Let's noteはもう何年もかけて堅牢性をブランディングしてきたわけで、そう簡単に崩せる相手ではないと思うのです。

そしてこれは個人的な想いになりますが、VAIOにはMacを仮想敵国として戦って欲しいのです。とはいえ、一般的な大企業のオフィスにMacが入っていることはないので、結局はWindows PC同士のシェアの奪い合いになってしまうのでしょう。


そしてもう1つ気になったのがこちら。16秒が経過したところで、「Wait. She is not VAIO (よせ、彼女はVAIOじゃない。」と日本人の男性が言っていますが、普通の英会話だと「Wait. It's not VAIO.」ではないでしょうか。もしくは、「She's not using VAIO.」とか。

推察するに、彼女自身をやかましいPCに見立てて、あえて「She is not VAIO」と言っていると自分を納得させています。

CMの話はここまでにしましょう。

先月27日にMacBook Proの新製品が発表されました。既に発売も始まっています。


私はWindowsをこよなく愛するWindows PCユーザーですが、中立的な視点でデバイスとして見るととても良くできていると感心します。

500ニットとPC史上最高クラスの輝度で、DCI-P3の色域をカバーする美しいディスプレイ、そしてWindows PCの一歩先を言っている感圧式タッチトラックパッドと、以前から定評のある気持ちの良い打鍵感のキーボード。

なにより、Windows PCのWindows Helloよろしく、iPhoneにも搭載されている指紋認証のTouch IDを搭載してきました。スマホでは当たり前の機能ですが、これに慣れてしまうとパスワードはおろかPIN入力をするのもばかばかしくなってきます。

インターフェースがThunderbolt 3のみになったのは賛否両論ありますが、短期的にはともかく、長期的に見たら正しい選択でしょう。ただSDカードスロット削除は驚きました。

ちなみに、今回MacBook Airの発表はありませんでしたが、大安売りが始まっていることを考えると販売終了でしょう。

今後MacBook Airの11インチ、13インチモデルは、12インチのMacBookと12.9インチのiPad Proに取って代わられると思いますし、MacBook Airユーザー (中でもスタバでドヤ顔をしているユーザー) がやっていることと言えば情報消費のみ (Webブラウズ、SNS) で、それはもはやOS Xでなければいけない必要はないからです。

価格的には148,000円からですが、これはスペックを考えたら十分安いですから、きっと売れるでしょう。唯一新型MacBook Proに対して言うのならば、1.3kgを超える重さで「ポータビリティ」を語ってくれるなよということぐらいです。

話をVAIOに戻して、VAIOのポートフォリオでMacBook Proと正面からぶつかるのは、私の持っているVAIO Zのクラムシェルモデルになるでしょう。


これはVAIOさんのWebから拝借したZのポジショニングです。対Macで考えると、モビリティに特化した12インチのMacBookと、パフォーマンスに特化した13インチのMacBook Proの中間に位置していると思います。

簡単に比較表を作ってみました。正しく比較できるようなるべくスペックは合わせています。


VAIO Zが今キャッシュバックキャンペーンをやっていますが、それでも新MacBook Proが安い! MacBook Proには23,800円かかるAppleCareが入っていないので、3年保証のVAIOがやや不利に見えますが、同スペックなら今やMacの方が安いこともある、これが現実なのです。

とはいえ基本スペックはVAIOも見劣りしないです。バッテリー駆動時間もそうですし、特に200gの重量の差は、実際に持ち歩いてもらうとわかりますが、非常に大きいです。

しかしWindowsノートPCのフラッグシップであるべきVAIO Zには、現状に決して甘んじて欲しくないものです。

もっとも去年2月に出たばかりなので、そのフラッグシップモデルをたった1年でモデルチェンジしろとはブランディングの観点でも、ROIの視点でも言いづらいです。また、第7世代のCoreプロセッサー (Kaby Lake) はGPUの動画再生支援機能の強化とクロック向上以外はあまり大きな性能向上がなさそうなので、CPUを載せかえる意義もあまり見いだせず、難しい時期ですね。

僕がもしVAIO Zのプロデューサーだとしたらどうするでしょう。1つはKaby Lakeをすっ飛ばして、2017年は現行モデルで売りつつ、第8世代Coreプロセッサー (Cannonlake) まで待つ。もう1つは現行モデルのフレームやパーツをなるべく使いまわして部分的にマイナーチェンジし、2017年の春をターゲットに出すかのどちらかでしょうが、たぶん前者を選択しそうです。

いずれにしても、ビジネスモバイルの最高峰という今のポジショニングを踏襲するのは良いとして、プラスアルファでMacBook Proに取られているクリエーター層にもアピールできる製品になって欲しいです。そのためにはAMDやNVIDIAのdGPUを絶対に搭載して欲しいですね。

以下がToDoリスト。
  1. クアッドコアCPUの搭載 (噂されているKaby Lake-Uの最新モデル?)
  2. dGPU (できればGTX 1050Mクラス) の搭載
  3. メモリー32GBを選択できるように
  4. Windows Hello (指紋認証) 対応
  5. ディスプレイの品質向上 (10bit、DCI-P3/Adobe RGB)
  6. HDMI 2.0ポートの搭載
  7. SDカードスロットのUHS-II対応
  8. Thunderbolt 3ポートの搭載 (※1ポートもあれば十分?)
  9. ヘッドホン出力の音質向上 (ハイレゾ対応で)
  10. 純正アクセサリーの拡充
  11. LTEモデルのラインナップ追加
  12. 15インチディスプレイモデルのラインナップ追加
  13. 重さ1.10kg未満へ
対象ユーザーはよく海外出張をするようなビジネスエグゼクティブや、場所を問わずフレキシブルに働くセールス・マーケティング担当をはじめ、クリエイティブ層では主にフォトクリエーターやWebディレクターといったところでしょうか。

たとえばフリーアドレスのオフィスで、ノートPC + 拡張ディスプレイ (UHD/WQHD) のデュアルディスプレイ環境を構築して仕事をしているユーザーに最適なノートPCを。

言うは易しですが、こよなくVAIOを愛するいちユーザーとしては、次なるモンスターの登場に期待するや切であります。

それと、そろそろVAIO印のデスクトップPCも見てみたいです。可能であればVAIO印のゲーミングPCもですね。次回機会があればゲーミングPCについても書いてみます。

2016年11月2日水曜日

Surface Studioの衝撃


Surface Studio (サーフェス スタジオと呼ぶか、サーフェス ステューディオと呼ぶかは、まだMSKK内で決まっていないとか...)、衝撃的なデビューでした。

日本マイクロソフトの最後の1年間、僕はOEM統括本部でWindowsデバイスのポートフォリオマネージメントを仕事の1つにしていました。

どういう内容の仕事かというと、フォームファクター、画面サイズ、スペック、価格でセグメントを分けて、どのセグメントがWindowsは強くて、どこを競合にやられているのか、どのセグメントに成長の可能性があるのか、どのセグメントを攻めていくべきかをアナリストのように徹底的に調べ上げて、レポートにまとめます。

Surface Studioは僕がまさに出てきて欲しかったデバイスなのです。でも、できればOEM (= Original Equipment Manufacture、要するにNECや富士通等のPCメーカー) からもっと早く出て欲しかったというのが本音ですが。

日本国内にあるPC (純粋なタブレットは含まないが、Surfaceのような2in1は含む) のWindowsシェアは、コンシューマーで87~88%、企業では95%ぐらい。特にエンタープライズと呼ばれる大企業内のWindows PCのシェアは99%ぐらいになります。俯瞰してみると日本はそれぐらいWindowsが強く、世界でも稀な国です。

そりゃ企業の情シス視点で見たら、デバイスは統一したいので仕方ないですが。

しかしこれをセグメントで分けると、いくつかのセグメントではAppleに負けています。たとえば画面サイズで11~13インチではMacがトップシェアです。また、AiO (All in One) と呼ばれる一体型のデスクトップPCの中でも、15~20万円台の価格帯においてはiMacのシェアがWindowsのAiOを上回っています。

前者に関しては、Surfaceシリーズが登場し、OEMもようやく薄型のノートや、Surfaceクローンの2in1のラインナップが揃い始め、反転攻勢の準備が整いました。

これが後者になると、たしかにOEMからもAiOはたくさん出ていますが、価格やスペックで対抗できる機種がほとんどないのが実情で、特にスペック面では27インチiMac Retina 5Kに価格性能比で比肩できる、そしてクリエーターを意識した製品が1つもなかったのです。

プロのクリエーターは無数に存在するわけではないので、クリエーター向けの製品はたくさん売れるわけではありません。しかしクリエーターはインフルエンサーであり、著名なインフルエンサーが使うことでブランディングに大きく貢献します。それこそひと昔前のナイキのエア ジョーダンを思い出してみてください。

国産メーカーのAiOは、ただデスクトップPCをモニター一体型にしたものがほとんどで、GPUもAMDやNVIDIAのディスクリートGPUが載っていなければ、メモリーも8GB~16GB、さらに液晶モニターも写真や映像編集に向いたスペックのものではありませんでした。逆にテレビチューナーのような情報消費のための機能がいつまでも載っています。

MS本社のSurfaceチームもこんな状況に辟易していたのではないでしょうか。

もっとも、Surfaceの存在意義の1つはApple対抗でありますので、MBAにSurface Pro、MBPにSurface Bookをぶつけることはもちろん、iMacに対しても何かいずれ当てるつもりであったのでしょう。

しかし発表されたSurface Studioは「iMacのシェアを奪うために作られたデバイス」という範疇に留まらない、とんでもないデバイスでした。

ご参考までにSurface Studioのスペックはこちらにあります。
https://www.microsoft.com/en-us/surface/devices/surface-studio/tech-specs

まだ日本のサイトには載っていませんので英語版です。日本での発売に関してはこれから発表されると思います。

これを見て、「なんだ、液晶が柔軟に動くデスクトップパソコンか」と思った人は首が相当凝っていますね。

ためしにGIZMODOのレビューを読んでみてください。

「Surface Studio」ハンズオンレビュー:試して分かるその価値
http://www.gizmodo.jp/2016/10/surface_studio.html

私に言わせれば、これは「デスクトップPCにもなる液タブ (液晶ペンタブレット)」であり、まったく新しいカテゴリーの製品です。

Surfaceが掲げていた基本コンセプトってなんでしたっけ? それは即ち、「紙を置き換える」こと。

だからSurface Proの初代からペン対応で、Surface Pro 3でA4の紙と同じくアスペクト比は横3:縦2になり、Surface Pro 4で筆圧も1,024段階になって書き心地も大幅に向上しました。

そのコンセプトはSurface Studioでも不変です。

「iMacの真似」とか「iMacを意識している」という人がいるのですが、それはやや信者として自意識過剰ではないでしょうか。

たしかにAiOの先駆けは1998年に登場したiMacです。Surface Studioも調査会社におけるカテゴリーはAiOになるはずなので、そういう意味で真似と言われればそうなのかもしれません。

ただ、Surface Studioの開発者たちは、iMacからシェアを奪うつもりで作っていても、そのものを真似ようとして作ってはいないと確信しています。

あえて意識しているといえば、むしろこちらのデバイスのではないでしょうか。


SONYのVAIO Tap 21です。

このデバイスが2013年に出たとき、MS本社もかなり注目していたことを覚えています。

そして、SurfaceのトップであるPanos Panay (パノス パネイ) のプレゼンテーションを観ると、Surface Studioの目指している方向性がわかります。英語ですが、わかる人は彼の話している内容をよく聞いてみましょう。


ちなみに、パノスは今私がもっとも注目しているMSのエグゼクティブで、私がプレゼンの師として勝手に崇拝している人でもあります。

彼は元々キーボードやマウスなどのMS純正ハードウェアを率いていたそうですが、今やMSのハードウェア開発すべてを統括していて、Xboxにも関わっています。

彼が実際どのぐらい関わったかわかりませんが、Xbox One Sもバランスの取れた素晴らしいハードウェアになっていますよね。

彼についてはこんな記事もあります。
「Microsoft Surfaceの父」プレゼンのジョブズっぽさが半端ねー件

偉い人ですが、とっても気さくでナイスガイだそうです。

話をSurface Studioに戻しますが、Surface Studioは「iMacを意識した」デバイスではなくて、「クリエーターを意識した」デバイスです。

クリエーター、とくにIllustratorやPhotoshopを扱うようなプロ・カジュアルクリエーターが、製作工程のすべてをこれ1台で賄えるように、そして彼等の生産性や創造力を高めるために開発されたデバイスです。

たとえば気づいたことをメモ書きする、ドラフトをラフスケッチする、デザインする、モデリングする、レンダリングする、動画に書き出す。それらすべてをこの大きなキャンバスでペンとタッチ、そして新しいSurface Dialで実現して、新しい創造のかたちを提案しようとしています。

決して安いデバイスではないし、万人向けのデバイスではありません。だからたくさん売れるデバイスではないのです。それでも北米では全モデルの年内出荷分が売り切れだそうですが...

とはいえ、冒頭の動画がたった24時間で (たぶんYouTube広告でまだ誘導していないはずです) 数百万回再生されているように、非常に注目されています。

最後に簡単にスペックについてまとめたいと思います。

まずCPUは第6世代のCore i5/i7。Hシリーズというモバイル用のクアッドコアCPUです。なんで第7世代のKaby Lakeじゃないの?と言う人が居ますが、まだインテルから第7世代のHシリーズは発表されていないんだから当然でしょう。

GPUはNVIDIAのGeForce GTX 980M/965Mです。こちらもなんでGTX 1080M/1060Mじゃないのと思う人が居るかもしれませんが、これは単に設計を開始したときにまだGTX 1000Mシリーズがなかったからだと思います。私が思うに、Surface Studioは相当前から開発が始まっていたはずです。

ちなみに、GTX 980MならばフルHDでもFFXIVは快適に動くと思いますが、965Mだと60fpsをキープするのは難しそうです。とはいえ、いずれマイナーチェンジでGTX 1000Mシリーズに置き換わると思います。

さて、Surface Studioを見て、OEM、特に大手OEMの方々はどう思ったでしょう。

僕個人の意見としては、ぜひデータを消費するためのAiOではなくて、物を創り出すためのAiOを、本気で創造活動に従事している人たちのストレスを限りなく低減して、まったく新しいものを創り出すためのAiOをもっと出して欲しいと思っています。

PCは消費も創造も両方できるデバイスですが、前者は今やスマホにとってかわられているわけで、そこばかりを追求するデバイスばかりを出していても何も変わりはしません。ゲーミングPCは少し事情が異なりますが。

ぜひVAIOやマウスコンピューターといった国産メーカーで尖ったデバイスを出すOEMには頑張ってもらいたいです。

最後の最後ですが、Surface BookやSurface Pro 4の後継機種 (Surface Book 2? Surface Pro 5?) は何か尖ったことをやってくるような気がしてなりません。おそらく年内の発表はなく、来年のしかるべきタイミングだとは思いますが、きっとただの正常進化に留まらない何かがあると確信しています (ただの妄想ですが、最近読みがよく当たるので...)。

2016年10月22日土曜日

たまには食事ネタ (飯テロ注意)

昨日はマイクロソフト時代から仕事でお世話になりつつ、プライベートでも仲良くさせていただいているソニーミュージックの槇さんを、お気に入りのフレンチレストランにご案内しました。

ラ クレリエール
https://www.la-clairiere.tokyo/

もともとこの場所には「ラシェリール」というフレンチの名店が入っていて、時々お世話になっていたのですが、オーナーシェフのご都合により閉店しました。

ラシェリールのシェフは著名な「モナリザ」ご出身だったのですが、同じくモナリザ出身で、恵比寿本店の料理長をも務めた柴田シェフがオーナーシェフとしてラ クレリエールを同じ場所にオープンしました。

以前初めて伺った際にあまりに感動してしまったので、私の良き理解者である槇さんを連れて3人でディナーに行ってきました。


まずこちらは前菜の前のアミューズ。鮭のちゃんちゃん焼きに見立てています。


同じくアミューズで、こちらはキャビアを乗せた可愛いコロッケ。


バケットを乗せる器はなんとヒノキ! 穴にはオリーブオイルが入ります。


前菜その1、釧路産秋刀魚と秋茄子のヴァリエーション黒七味のアクセント。脂がたっぷり乗ってプリプリの秋刀魚です。今が旬の食材ですね。


前菜その2、秋の味覚をのせたどんこ椎茸の笠焼ソースキャフェドパリ。肉厚たっぷりの椎茸に、銀杏をはじめたくさんの食材が乗っています。


前菜その3、こちらは2品から選択できるうちの1品で、松茸が入った不思議なお料理です。綺麗ですね。


そしてスープ ド ポワソン “ラ クレリエール”。濃厚で深い味がするブイヤベースです。


ここからお魚料理、カマスと泥ゴボウのルーロー マデラ酒の香り。高級魚のカマスですが、前菜で秋刀魚が出てきましたね。秋刀魚とカマス、2つの秋の旬を味わえるという贅沢です。


メインはジビエで、小鹿です! 鹿というと硬い印象がありますが、とても柔らかくて火入れも完璧でした。


口直しに、エルダーフラワーのゼリーとレモンのシャーベット。


デザート一品目はイチジクのコンポート使ったもので、これがとっても美味しい! 上、真ん中、底と3層になっていて、とても奥が深いデザートでした。


そしてデザートの栗のタルト。タルト生地の上に乗った栗のペーストが温かくてホクホクしています。ラムレーズンのアイスとの相性もばっちり。


最後の小菓子をつまみながらカフェ。コーヒーや紅茶、ハーブティーなどから選べます。このお店の素晴らしいところは、さらにこの後に食後のハーブティーを出してくれるところです。

19:30に入って気づいたら23:30を回っていましたが、実に楽しい金曜日の夜を過ごさせていただきました。

こちらのお店は女性受けすること間違いなしです。大事な人の記念日にぜひ使ってみてください。

2016年10月16日日曜日

インターネット接続環境強化

我が家のWi-Fiルーター (親機) とデスクトップPCに繋ぐ子機を新たに買い替えて、インターネット接続環境を強化しました。

以前の組み合わせはこちら。

親機: NEC AtermWR9500N
子機: NEC AtermWL450NU-AG

ルーターとPCはIEEE802.11nの5GHz、3ストリームで繋がっていましたので、カタログ上では最大リンク速度が450Mbps、実効リンク速度は256Mbpsでした。

インターネット上で実際に計測をしてみると、上下ともに100Mbps~150Mbpsぐらいしか出ていませんでした。親回線は上下1Gbpsの光回線ですので、ほぼ10分の1ですね。

我が家にはPCが3台 (デスクトップ1台、ノート2台)、スマホが2台あるのですが、デスクトップPC以外はすべてWi-fiの最新規格であるIEEE802.11acに対応しているため、家庭内のインターネット接続環境の強化を実施することにしました。

結果、新たにこれらの機器を購入しました。

親機: NEC Aterm WG2600HP
子機: ASUS USB-AC68

残念なことに、親機を購入した翌日に後継機種のAterm WG2600HP2が発表されましたが、それでも性能的には最高級なのと値段が安くなっていたので致し方なしです。

子機のASUS USB-AC68は、USBに挿すタイプでは初の3ストリーム対応ではないかと思います。理論上は最大1.3Gbpsで親機とは繋がり、ルーター側の実効リンク速度が最大で約1.1Gbpsとなります。


実際に繋いでみますと、部屋のドアを開けている状態で1.3Gbpsでリンクします。また、部屋のドアを閉めた状態でも、877~975Mbpsでリンクしますので、以前の2~3倍のリンク速度です。

肝心のインターネット上の速度をGoogle ChromeのエクステンションであるSpeedtest by Ooklaで調べてみました。


上りが289.8Mbps、下りが323.46Mbpsと、こちらも以前の2倍強~3倍高速になりました。実際にYouTubeの4K/60fps映像も非常に快適に再生ができます。データ通信量がそこまで多くないFFXIVでは違いがわかりません。

皆さんも、ぜひ光回線をご利用しているようであれば、家庭内の無線環境についても見直してみて、必要に応じて強化してみてください。案外忘れがちで、かつボトルネックになっている場合があります。

そういえば11月10日に発売されるPS4 Pro、そして既に発売されているPS4 SlimもWi-FiがIEEE802.11nからIEEE802.11acに強化されているようですね。2ストリームだと思いますので、リンク速度は300Mbpsから867Mbpsと倍以上に強化されています。

実は私はFFXIV、FFXV用にPS4 Proを予約してしまいました。11月10日が楽しみです。

PS4 Proはストレージ用のインターフェースもSerial ATA 6Gbpsに強化されて、インターフェースのリンク速度は倍になりましたので、SSHDやSSDへの換装による恩恵がより顕著に出るのではないかと思います。

我が家の同居人にもFFXIVを遊ばせて、MMORPGへの理解を深めてもらおうと思います(-_-;)

とはいえ、11月末から12月はFFXV三昧になりそうではあります。マイクロソフト時代に少しだけ一緒に仕事をさせていただいたこともあり、個人的にディレクターの田畑さん、宣伝プロデューサーの大藤さんを応援しているのもありますが、FFXVは本当に楽しみです。

2016年10月15日土曜日

近況ご報告

またしても久々の更新になってしまいました。書きたいことはたくさんあるのに、まとまった時間をなかなか取れないのがブログ更新が停滞している一番の理由ですが、FacebookInstagramTwitterという3つのSNSを更新しながら、最近はNewsPicksにもハマり始めてしまったのも原因かもしれません。

さて、前回のエントリーに書いた通り、8月26日 (金) を最終出社日として、8年8ヶ月勤めた日本マイクロソフトを退職しましたが、休む間もなく翌週の月曜日、8月29日から株式会社エクスチェンジコーポレーションにて、決済サービス「Paidy (ペイディー)」のマーケティングを統括する部門長として働き始めています。

Paidy コンビニ翌月払い

まだ1ヵ月と少ししか働いていませんが、部門長としてマーケティング部門を立て直し、マーケティング統括としてPaidyを導入する加盟店を増やすための中・長期的なマーケティングプランを策定、そして自社が行う広告・宣伝活動から、加盟店との共同プロモーション活動を前線指揮するという3つの役割を担っています。

会社は設立からまだ8年、決済サービスのPaidyはサービス開始からまだ2年。スタートアップ企業ということで、社員数は全世界規模で見るとマイクロソフトの約4000分の1、オフィスもビルの1フロアの3分の2を占める程度の大きさ、何よりマイクロソフトでは完璧に整備されていた制度や仕組みがなく、最初の3週間はストレスでずっと胃腸を壊していました (笑

幸い営業統括をしているマネージャーがアップル出身の面白い男で、かつての競合同士で話も合うので、意気投合して楽しく仕事をさせてもらっています。

会社は大きなゴールに向かって今猛進していますが、私の中ではまずはこの1年から2年勝負をしてみて、今後の身の振り方を考えようと思っています。有難いことに、マイクロソフトの先輩、同僚たちからは「いつでも戻っておいで」と温かい声をいただいておりますし、私もマイクロソフトが、Windowsが大好きです。

さて、FFXIVも少しずつ最近遊んでいまして、パッチ3.4のメインストーリーをクリアしました。メインストーリーは本当によくできていて、ムービーや台詞は一切スキップせず楽しませていただいています。次々と新しい展開があるメインストーリーを進めるだけでも、このゲームを遊ぶ意義はあると思います。

ちなみにFFXIV以外にも時々Forza Motorsports 6 Apexなんかを遊んでいます。無料というのが信じられないくらい遊べます。


操作性を考えるとゲームパッドではなくハンドルコントローラーが欲しいですが、なんといってもDirectX 12対応の超美麗なグラフィックスで描かれる現実と勘違いしそうな世界にのめり込みます。家のディスプレイはフルHD (1920 x 1080) までしか表示できないのですが、できればWQHD (2560 x 1440) かUHD (3840 x 2160) 対応のディスプレイが欲しいです。

GeForce GTX 1080だと、おそらくWQHDまでなら、グラフィックオプションを最高にしても、常時60fpsをキープできるような気がします。

話をFFXIVに戻して、年末のファンフェスのチケットが当選しました。もう購入済みです。

2日通し券なので、可能であれば2日間どちらも行きたいと思いますが、クリスマスイブとクリスマス当日なんですよね...(汗

彼女・彼氏がFFXIVに興味のない人だとさすがに同伴では連れていけないですし、かといって彼女・彼氏を無視して自分だけ行くわけにもいきません。正直ちょっとこの日程はないよなぁと思いました。

前のファンフェスでは、フロントライン繋がりの仲間たちと夜焼肉矢澤で焼肉オフ会をやりましたが、今年ももし知り合いで行く方がいらっしゃれば、何か企画したいと思います。遠慮なくお声がけください。

肝心のフロントラインは、ことGaiaに関する限り砕氷戦になって以前の常連さんたちが離れて人が減り、パッチ3.4以降完全に過疎っているようですね。昔も新しいパッチが出るたびに一時的に人は減っていましたが、ここまでではなかったと思います。

フィーストについても、Twitterでイフ鯖のCrip君が嘆いていましたが、あれだけ開発にコストをかけた割に最近の人の入りはどうなのでしょうか。

フォーラムに久々に書き込んでみると、「新規」「カジュアル」というような単語をよく拝見するのですが、そもそも単純な殴り合いではない、戦略性や戦術性も競うPvPなんて、頭のネジが緩んだハードコアな連中が、顔を真っ赤にして厳しい言葉を浴びせ合いながら遊ぶ道楽であって、そんな遊びに時間を費やせる物好きなプレーヤーなんてほとんどいません。全プレーヤーの1%も遊んでいれば良いのではないでしょうか。

所詮そういうものだと認識する必要がまずはあると思います。

ましてレイドと違って報酬もアイテムレベルの低いPvP装備やマウントぐらいしかないわけで、そんな状態でいくら新規勧誘に力を注いでも、そう簡単にPvP好きなハードコアプレーヤーには進化しないと思うのです。もちろん中には潜在的なPvPerの素質を持ったプレーヤーはいます。

成功しているレストランはリピーターが多いレストランであると言われますが、新しいお客さんを得るためにリピーターを結果的にないがしろにしたレストランは大概閉店に追い込まれています。有名店ですらこうなることが多いので、なかなか面白いです。

だからこそ、本当のPvP好きが継続して遊んでくれる、そして彼等の口から潜在的なPvP好きに対する訴求をするための仕組みや導線をまずきちんと作ってあげることが肝要だと思います。

けっきょくフロントラインも実装されて2年が経ちますが、ユーザー数は増えるどころか我らがGaiaは減少の一方ですし、新しいルールが増えても何も状況は変わっていません。新しいルールを追加するのは良いですが、費用対効果を考えると、もう少し既存のルールを磨いていくというのでも良かったのではないでしょうか。

冗談のように聞こえるかもしれませんが、制圧戦や殲滅戦が回り始めたら、人は戻ってくるような気がしてなりません。

もっとも、それ以上に日本市場でまったく新規のプレーヤーを得るようなマーケティング活動をやっているように見えないことに危惧を覚えます。

私の居るTiamat鯖は、本当にプレーヤーが減ってしまった気がします。

もちろんMMORPGとはいえ、3年前に出たタイトルなので、今から新規プレーヤーを勧誘してもそう簡単にはプレーヤー数は増やせないと思いますが、それでも最近周りがどんどん寂しくなってきているように感じてなりません。

もちろんユーザーの伸びが期待できない国に投資するのは無駄なので、北米をはじめプレーヤーの数が伸びそうな国に集中投資するのはありだと思いますが、まだまだFFXIVの認知度は日本では全然低いと思います。

ためしに (ゲーマー以外の人も含む) 周りの人に聞いてみてください。全然キャズムを超えていないということがよくわかると思います。MMORPGというマイナーなジャンルなので致し方ないかもしれませんが、シングルプレーヤーのRPGとはいえ、FFXVはかなり一般人にも認知されているように感じます。

スマホ向けゲームのように、短期的に広告宣伝に集中投資をして、短期間で回収するというモデルを真似る必要はないにせよ、予算も潤沢なんだろうし、もう少し定常的にやれることがあるんじゃないかとマーケッター視点ではついつい思ってしまうんですよね。余計なお世話かもしれませんが(-_-;)

僕個人はFFXIVの世界が好きですし、祖堅さんの曲が何より好きなので、今後も外から応援していこうと思います。何よりFFXIVで知り合った仲間が遊んでいる以上は、できる限り続けていきたいなと。随分減ってしまいましたけれど...

長くなりましたが、最後に新しい拡張パックの話が出てきました。

「FFXIV」新拡張パック第2弾「FFXIV: 紅蓮のリベレーター」詳報

PS3のサポートがとうとう終わり、PCも最低動作環境が引き上げられるようです。おそらくそれに伴いゲーム側もグラフィックスをはじめ、進化していくのだと思います。良いことですね。

10年間続くとはいえ、都度都度プラットフォームは進化をさせていかないと、古いゲームというレッテルを貼られてしまいます。

PCのスペックは向上し続け、ディスプレイはフルHDからWQHD、4Kに進化していきますし、コンソールもPS4 Proが出ます。おそらくその3年後ぐらいにまたPS4は上位モデルが出るのではないでしょうか。今後はPS4を標準に、PS4 ProやハイスペックPC向けの進化を続けて欲しいです。

2016年8月28日日曜日

我がマイクロソフト人生に一片の悔いなし!

金曜日が最終出社日でした。形式的には今日までは日本マイクロソフトに在籍しているので、まだ会社のメールを見たり、やり残した仕事を家でやっていたりします。


金曜日の17:15から、私の卒業セレモニーを行っていただきました。通常金曜日は在宅勤務の方が多いのでオフィスには人が少なく、また月末なのでOEM営業、量販店営業の皆さんともに大変忙しいのですが、たくさんの方にご参加をいただいて門出を祝っていただきました。

正直感無量で泣きそうだったのですが、必死に涙をこらえ、最後のスピーチも淡々と話しました。


最後にお世話になったコンシューマー&パートナーグループ (CCG)、OEM統括本部、そしてWindows本部の仲間たちから寄せ書きをいただきました。家に帰ってすべて拝見しましたが、この時は涙が出ました。


デベロッパーエバンジェリズム統括本部の皆さんからも寄せ書きをいただいたのですが、封筒は親友で、日本マイクロソフトの中でもトップエバンジェリストのひとりである高橋忍さんが作ってくれました。


そして有志の皆様からいただいたお菓子。GENDYのプレミアムビターキャラメルバーです。これがとてもおいしい!

そのほかに、数万円分の商品券もいただいてしまい、本当に感謝感謝です。

あらためて振り返ってみると、日本マイクロソフトの8年8か月間は、得難い素晴らしい経験をさせていただき、たくさん成長することができました。2008年1月の初出社日は、本当に右も左もわからない新人で、人前で話すこともできず、ろくにマーケティングを語ることもできませんでしたので。

明日からは新しい会社でさっそく仕事が始まりますが、今後とも私はWindowsに100%コミットします。そして自称「VAIOのアンバサダー」として、VAIOも応援していきます。そしてFFXIVにも少し時間を割きます(-_-;)

今後とも公私共にお付き合いのほどよろしくお願いいたします。